私は、カナダの私立高校に1年間留学していました
通っていた学校は、パソコンを使って授業をする学校、いわゆる「ラップトップスクール」でした
生徒全員がパソコンを持っていて、G suite for educationを利用した教育が行われています
日本ではまだ導入している学校は少ない、このG suite for educationですが、
- G suite for educationとは何か?
- 具体的にどのように使われているか?
- どんなメリットがあるか?
- デメリットは何か?
を、解説していこうと思います!
もくじ
G suite for educationとは?
グーグルが運営する、教育用のツールです
https://edu.google.com/intl/ja_ALL/products/gsuite-for-education/?modal_active=none
Googleクラスルーム、ドキュメント、スライド、ドライブ、Gmailなどが教育用にカスタマイズされています
一人一台ラップトップ
G suite for education を利用するには、ラップトップやタブレット端末などが必要になります
私が行っていた高校では、一人一台MacBookを持っていました
(入学時に、自腹で買わなければいけません。裕福な家庭の子が来ているからこそできることですね)
授業には必ずMacを持参します
課題提出や、リサーチをするためなど、色々な用途でラップトップを使います
一人一つ Google アカウント
G suite for educationは、グーグルアカウントを使って学校が生徒を管理できるシステムです
そのため、生徒・先生全員が、学校用のGoogleアカウントを持っています
どのように使われているの?
ここからは、「G suite for education」が、学校でどのように使われているのかを紹介します
Google ドキュメント→作文やレポート提出
Googleドキュメントは、Wordのような文章作成ツールです
レポートや国語の作文は、Googleドキュメントに書くことが多いです
先生が問題をテンプレートにし、生徒が解答を書き込んでいく場合もあります
また、Googleドキュメントには、他のアカウントから編集できる機能があり、自分が書いた作文を友達に添削してもらうことができます
これは留学生には特に嬉しい機能で、私も英語のミスをネイティブの友達にチェックしてもらっていました!
Google クラスルーム→課題提出や授業の資料共有
授業の資料
Google Classroomには、先生が授業に使うプリントのPDFや、サイトのリンクをポストすることができます
生徒は自分のパソコンから、いつでもアクセス可能です
もしも授業中に配られたプリントを無くしても、自分でクラスルームのPDFを印刷すればOKなので、とても便利です!
課題提出
先生が課題を出すときも、クラスルームにポストします
生徒はそのポストにGoogleドキュメントやWordのファイルを添付し、「提出」ボタンを押すことで、提出できます
先生は自分のパソコンから、
- 誰がいつ課題を出したか
- 未提出者のリスト
- Googleドキュメントに「いつ、誰がアクセス/編集したか」
などを簡単に確認できます!
編集した日時もわかるため、
「コツコツやったのか、ギリギリにやったのか」なんてことも分かってしまいます
Google スライド→プレゼンの資料作り
カナダの高校では、クラスでプレゼンテーションをすることがよくあります
プレゼンをするときは、Googleスライドという、パワーポイントのようなツールを使います
私が理科のプレゼンテーションのために作ったスライドの一枚です⬇️

プレゼン形式の課題の場合は、スライドをクラスルームで提出することもあります
Gmail→全校生徒への連絡
Gmailは、言わずと知れたGoogleのメールアプリです
全生徒と先生が、学校用のGmailアドレスを配布されます
Gmailを使って、
- 先生から全校生徒への一斉連絡
- 生徒が先生に直接メールで質問できる
- 落し物をした生徒が全校生徒に聞ける
など、効率的にコミュニケーションをとることができます
Googleカレンダー→予定管理
学校行事などの予定は、Gmailで送られてくるだけでなく、カレンダー上でも確認できます
また、クラブの活動日や時間・それぞれの教科で出ている課題の提出期限なども一括で見ることができます!
G suite for educationのメリット
生徒側のメリット
1年間ラップトップスクールでG suite for educationを使って見た生徒の視点から、日本の一般的な授業スタイルと比べてどんなメリットがあったか、見ていきます!
どこでも課題に取り組める
インターネットにアクセスできれば、どこからでも宿題ができるため、ノートや筆記用具を持ち歩く必要がありません
基本的にはラップトップで作業しますが、スマホでも文章を書いたりできるのはとても便利です!
プリント管理の手間が減る
日本の学校では、授業で大量のプリントが配られます
宿題の提出も、紙のレポートやノートが多いですよね
しかし、Googleドキュメントを使うと、紙で課題を提出することがほぼ無いので、プリントを整理する手間が省けます
また、万一必要なプリントを無くしてしまっても、PDFを自分で印刷できるので安心です!
Googleアカウントで全てが完結する
授業に必要なツールには、基本的にGoogleからアクセスできます
課題の期限や時間割、イベントを全てグーグルカレンダーで確認できたり、
Googleクラスルームで過去に授業で使った教材を見られたり、と
Googleで全てが完結するのでとても便利です!
ITスキルが身につく
毎日授業でラップトップを使い、レポートを書いたりプレゼン資料を作ったりしていると、
自然とそういうツールを使えるようになります
社会人になってからプレゼン資料を作る機会もあると思うので、身につけておいて損はないスキルだと思います
あと、タイピングも早くなりました!
先生側のメリット
私は先生ではないのですが、G suite for educationは先生にとっても手間が省け、便利なツールであると想像できます
生徒の課題を一括管理できる
生徒側と同じく、
- どこからでも仕事ができる
- プリント管理の手間が減る
- Googleアカウントで全て完結できる
がメリットとして挙げられます
その他に、「生徒の課題の管理が楽」なのも大きなポイントでしょう
前述の通り、Googleクラスルームを使えば、誰がいつ課題を提出したかが一目瞭然です
また、提出された課題に評価やコメントをつけ、Googleクラスルームを通して生徒に返却することができます
G suite for educationのデメリット
ラップトップを買わないといけない
ラップトップは数万円〜十数万円の買い物です
公立の学校では、生徒全員に購入させるのは難しいと思います
パソコンで授業に関係ないことができてしまう
授業中にパソコンを使用する場合、YouTubeで関係ない動画を見ることもできてしまいます
真剣に授業を受けている生徒が多かったですが、小・中学生は特に、授業に関係のないコンテンツを見てしまう子は必ずいます
目が疲れる・肩がこる
これは個人的な問題かもしれませんが・・・
パソコンの画面を見つめている時間が長いため、目が疲れます
心なしか、1年間でドライアイが悪化した気がします
加えて、私は肩こり持ちなのですが、
目の疲れからか肩こりも悪化しました(汗)
まとめ:G suite for educationはめちゃくちゃ便利
メリット・デメリットを挙げてきましたが、全体的に見て、とても便利なシステムです
カナダの高校はこんなにハイテクなのか!!と感動すらしました笑
日本にも導入されてほしいですが、保守的な学校が多い上、予算面の壁もありそうなので、難しそうですね
N高校ではG suite for educationを利用しているそうなので、N高校に転校したら、どのように使われているかレポートしようと思います!
お読みいただき、ありがとうございました!
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