
こんにちは、こふらです
1年間、カナダの私立高校に留学していました
カナダの私立高校では、日本の高校とはまるで違う内容の授業が行われていました
この記事では、国語で「具体的にどのような授業が行われているか」を解説していきます!
- カナダの私立高校での、国語の授業内容
- どんな題材を扱ったか
- 授業では具体的にどんなことをしたか
公立の学校や、他の私立校では授業内容が異なると思いますが、ご了承ください
カナダの高校の国語の授業
早速、国語でどのような授業をしているか、解説していきます!

ちなみに私は、高校1年生のときに留学していました
国語で取り扱った題材
はじめに、高校1年生の国語の授業で取り扱った作品を紹介します
- ギリシャ神話、聖書の勉強
- 「マクベス」(シェークスピア)の読解
- ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)についての学習
- 「蝿の王」(ウィリアム・ゴールディングス)の読解
ギリシャ神話、聖書の勉強
年度の初めは、ギリシャ神話と聖書について勉強しました
欧米ではギリシャ神話や聖書の中のお話が、文学作品の元になっていることが多いです
そのため、いわば「文学の基礎」となっている神話や聖書を、年度の初めに勉強しました
「マクベス」(シェークスピア)の読解
神話を学んだ後は、シェークスピアのマクベスを学びました
原文を読み、物語全体の構成や、セリフに暗喩された意味などを理解します
先生が「ここはどういう意味だと思う?」と問いかけ、生徒が答える、という形式でした
ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)についての学習
この単元では、「ヒーローの冒険物語」に共通するパターンを学びました
ハリーポッターやXmenという映画を取り上げ、主人公に起きる出来事や心情の変化を読み取っていきます
ここで学んだ物語の”型”は、あらゆるストーリーに応用できるため、作品に対する理解をより深めることができます
「蝿の王」(ウィリアム・ゴールディングス)の読解
最後は「蝿の王」という本を学習しました
一冊の本を通して、登場人物の変化や、物語に込められた深い意味を考察します
授業の方法
カナダの高校での国語の授業は、基本スタイルから日本と大きく違っています
また、劇やディスカッションなども積極的に取り入れ、「ペンと紙でする勉強」以外の学習を行なっています
基本スタイル
カナダの私立高校での国語の授業は、基本的に生徒と先生の双方向のやり取りによって進んでいきます
日本の場合は、先生が一人で話を進め、たまに生徒を当てる程度ですよね
しかしカナダでは、先生が「〇〇についてどう思う?」と聞くと、生徒たちが次々に意見を述べます
生徒の発言に対して先生が返答し、対話形式で授業が行われます

カナダの子の発言力はすごいです。何も聞かなくてもベラベラ喋ります
たとえ間違っていても自信を持って発言する姿は、ぜひ見習いたいと思います
ストーリーテリング
ストーリーテリングとは、文字通り”ストーリーを語ること”です
ただ淡々と話すのではなく、声の抑揚や、表情の変化、ジェスチャーなども使って感情豊かに表現することが求められます
授業では、「神話」の単元で、一人一つギリシャ神話のお話が割り振られ、それをクラスの前で発表しました

私は事前に台本を用意し、一言一句まちがえずに言えるように練習しました(T ^ T)
結果うまくいったので、良かったです
劇
「マクベス」の単元で、4~5人のグループを作って短い劇を行う授業がありました
割り振られたシーンの意味を話し合い、台本や舞台での動きなども自分たちで考えました
動画を作る
「蝿の王」の単元では、物語の中から一つのテーマを取り上げて、動画にまとめて発表しました
一人一台パソコンを持っている”ラップトップスクール”だったため、パソコンでiMovieを使って動画を編集しました
ディスカッション
「蝿の王」の単元では、ディスカッションも行われました
ペアになって一つの章を担当し、ディスカッションの進行役を務めます
投げかける質問や話し合う順番を考えたり、クラス全員が発言の機会を持てるように工夫したりします
また、進行役以外の生徒は、積極的に発言することが求められ、何も発言しないと容赦なく成績を引かれます

留学生にとっては試練です
私も頑張って発言していましたが、成績は4段階の2でした・・・苦笑
プレゼンテーション
カナダ・オンタリオ州の高校では、”ISU”と呼ばれる課題があります
ISUは、”Independent Study Unit” の略で、「自習学習課題」という意味です
国語では、一年間に2冊の本と3本の映画を見て、各作品についてエッセイを書きました
年度末に、総まとめとして「全作品に共通するテーマを見つけて、立体作品でそのテーマを表現する」という課題が出ました
立体作品を作り終えると、クラスでプレゼンテーションをしました
- 鑑賞した本・映画のあらす
- 共通のテーマは何か
- なぜこの立体作品を作ったのか
ということを、5分ほどのプレゼンで発表します

カンペ禁止だったので、かなりキツかったなあ・・・
まとめ
今回の記事では、カナダで行われている国語の授業について紹介しました
先生が一方的に喋り続ける日本の授業と違って、カナダではアクティブラーニングが沢山取り入れられているのが分かったと思います
カナダの授業を一度体験してしまうと、日本の授業は正直つまらなすぎます・・・。
なので、日本に帰ってきて復学した学校を辞めちゃいました(笑)
少しでも「日本の教育、遅れてね?」と思ってくださったら嬉しいです!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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